| No.149；今も昔も美白ブーム？75年前のお雛様に見る美人顔 |
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女性にとって忘れえぬ節目の行事に、桃の節句・雛祭りがある。小さい頃は雛人形を飾る華やかな行事だが、大人になるにつれてお雛様が日の目を見ることなく押入れに仕舞われているご家庭も多いと思う。
もっとも、大人の女性は子供心に感じた「わあ〜、お雛様の着物は綺麗ね。大きくなったら、こんな着物を着て･･･」という夢を実現させるのだろう。最近も、人気女優が十二単をまとって結婚式を行ったし。
しかし、年に一度とはいえ、お雛様セットを押入れから引っ張り出して飾り付けるのも一苦労。また、子供の成長とともに家財道具が増えるから、いつの間にやら七段飾りを展開するスペースもなくなってくる。置き場所も財力もない筆者宅では、三人官女までのコンパクトなもので何とか折り合いをつけている。
ところが、昭和の昔にもコンパクトな雛飾りが存在した。写真は、筆者の母親(75歳)が生まれたときに御祝いとして贈られたものだとか。つまり、昭和７年の製品である。昔の宮廷をミニチュアにしたような造りで、保管箱から取り出して展開すれば飾りつけできてしまう。
伝聞で恐縮だが、昔の雛人形はきりりと引き締まった表情で能面のようだが、現代の作品は柔和な表情に変化しているという。変わらないのは、白い透き通るような化粧。今も昔も「美白」が好まれているのだろうか。
この他、日本全国津々浦々、土地柄や風習の違いで様々な形式の雛飾りがあると思うが、心に残る行事は代々引き継いでいきたいと思う。 |
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